2006年05月31日
修行時代
ある方のブログを読んでいて、
ふと、電話工事の修行時代のことを思い出しました。
中小企業の、ビジネス電話工事を主にやっていたんですね
電信柱から、電話線を引き、会社内のデスク周りへ配線。
12回線入って、36台まで電話機が付くとか、
24回線入って64台とか
ME主装置を取り付け、電話機の取り付け。
デジタル機器用のLAN配線。
この電話機は、1回線目だけ鳴動させて、
つまり代表電話番号だけ、着信音を鳴らす。
同じフロアー内で、課とか部署を区切ってある場合、
その部署部署で、代表電話番号を持っていたりするわけですよね。
デスクの島の中1台だけ鳴動させる。
とか、
外部スピーカーを取り付け、ページング。
館内放送とか、社内放送ですね。
1冊のマニュアル本を持たされて、
「ハイ、いってらっしゃい」
そんなことばっかりやってました。
新規の取り付けなら、あまり気も使わないんですが、
現在稼動中の電話を切り替えるのが、難儀でした。
今じゃ、しょうしょう電話回線を切っていても(固定電話が使えない)
携帯電話へ転送しておけばOKですよね。
その頃は、そんなもんありませんので、
回線を切るなんてことは、遠慮しながらです。
わたし:「しょうしょう、電話が使えませんが、良いですか?」
って、会社の担当者さんに聞けば、
担当者:「ダメダメ、ウチは電話で商売しているんだから」
って言われますよね。
わたし:「ですよね、んじゃ、電話を使える状態にしておいて、
電話回線を切り替えますね」
担当者:「はあ・・・????」
数分後
「ハイ、完了しましたよ、電話、使えたでしょ」
担当者:「ウソ。もう終わった?・・・どんな魔法で・・・」
そんな感じで、よく、担当者さんをからかったり、
仲良くなったりしていましたね。
そしたら、次回の工事も、ご指名があるんですね。
魔法のからくり。
じつは、いたってシンプル。簡単。
ブレストの登場。
TV局のディレクターなどが、指示を出すときに使うものです。
ヘッドホンとマイクが付いているやつ。
これを使えば、回線切断時間をというか、
電話が使えない、かかってこない状態を「ゼロ」にできるんですね
って、書けば、どんな魔法かと思うでしょう。
やり方は、いたってシンプル。
たとえば、10回線代表電話の場合。
お客さんが知っているのは、代表電話番号のみですよね。
で、それがビジ(話中)なら、次の電話番号へと、滑っていくんですよね。
そのシステムを、逆に利用し、
回線切断の時間をゼロにするんですよ。
そんなことを考えるのが、得意中の得意でしたね。
同じ仕事をするんなら、楽しみながらやらないとね。
コッチが楽しめば、お客さんも、乗ってくれるんで。
という、なんのはなし・・・。
ま、え〜か。まる。